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【アラスカ大会レポート】Fur Rondy Day2 勝負の2日目、大波乱!

  • 3月1日
  • 読了時間: 6分

※レポートに出てくるKPは、アラスカでお世話になっている犬舎Kourosh Partow選手です。

 Fur Rondy 2025年のチャンピオンですが、今回はエントリーしておらず

 いろいろと解説・案内をしてくれています。


※Fur Rondy大会レポートはこちらから

 #4 Day2 大波乱!


Fur Rondy、世界最速の犬たちが街中を疾走するこの祭典。

レースの雰囲気に圧倒されていたDay1でしたが、予定外のことに、なんと2日目も大会に連れてきてくれました!!!


さて、本日の気温はというと、-26℃!なんと昨日より寒いです。

昨日はスタートラインで観戦をしましたが、

「今日は違うところに連れて行ってあげるよ」と、穴場に連れてきてくれました。


この9のポイントです。トンネルを抜け、そのまま橋を渡っていくところで、広く選手の走る姿を見ることができます。
この9のポイントです。トンネルを抜け、そのまま橋を渡っていくところで、広く選手の走る姿を見ることができます。

そして、1日目のリザルトはこちらです。

2日目の出走順は、Day1の17位からスタートし、1位が最後に出走するため、パッシング(追い抜くこと)もたくさんあるそうです。


2日目が一番犬の状態が良くないけど、勝負はたいてい2日目で決まるそうで

現地に連れてきていただけてとても楽しかったです。

まさかのアクシデントを目の当たりにすることを、この時はまだ知りませんでした。



さて移動の車の中で、2日目の予想はどうですか?とKPに聞いたところ

※敬称略でお送りします!


Malo が、想定以上に速かった。Streeper も驚いているんじゃないかな。

なのでStreeper がもっと犬をプッシュして、追う展開になると思うが、Malo は今シーズンたくさんのレースに出ていて、犬にもシーズン中の疲れが溜まっているはず。

それに対してStreeper は大きな大会はこれが初めて。犬たちがFresh で元気だから、逃げ切るんじゃないかと思う。

・・・と話していました。


Malo選手は女性で、2024年の優勝者、そして今シーズンは無敗。

そしてどこにそんなパワーが?と思うほどに、周囲の大きな男性選手と比べると小柄で

コルドバ・ヒルという大きな上り坂も、他の選手がそりから降りて走っているなか、一人そりから(ほぼ?)降りずに登っていたそうです。

(きっと、ペダリングをしないほうが犬たちのペースが乱れないだろうという判断とのこと)


だけれどシビアな犬たちに疲労がたまるのも確かにそうで、言われてみたらわかるのですが

そういう点も含めてレース展開があるんだなと感じました。



さて、車内でライブ・ラジオ・チェックポイントの3つとにらめっこして

最終走者(Day1の1位)のStreeper 選手がスタートしてから、車を出てコースのそばに行きました。


たくさんの選手がかけていくのをムービーに収めてウキウキのさなか、事件は起こりました。


2位のMalo選手の姿が見えてカメラを構えたのち、KPが異変に気付きました。

落ちているぞ!と、なんとMalo選手が引きずられ、スノーフックを懸命にかけようとするも、犬たちのパワーが強すぎること、特設トレイルで雪の深さが足りないことが重なり、上り坂に差し掛かってもそのパワーを止められずにいました。


幸いにしてトレイルワーカーやKPをはじめとした周囲の助けもありましたが

犬がタングル(足や手にラインが絡まってしまっている状態)していること

止まった犬たちがすぐに走り始めたくて興奮が始まったことで、最終的には2分30秒ほどタイムロスをし

その感に後からやってきたStreeper 選手がパッシングしていきました。


アラスカ市民の方々は、犬ぞりに関する知識を持っている方が多く

ふとしたときの(?)助けがスマートな方が多いのですが、

誰も予想し得なかった展開に、さすがに誰しもが「?!」という状態で手出しができませんでした。

私も当然、何が適切で何がそうでないかわからないので「手を出さない」がその時の最適解でした。


後からSNSに上がっている動画を見ましたが、どうやらトンネルに入る前で

すごいスピードでコーナーに差し掛かったところで、そりが大きく傾いたこと

寒さによりコンクリートのようなアイシーな道路で、想像以上の傾斜により転倒になったとのこと。

(Mushing AlaskaのFacebookで見ました)


不幸中の幸いにして、その先にKPが居たこともあり、それでも200メートルほど引きずられていたと思いますが、犬たちや選手に大きなケガがなく立て直すことができました。


その先には橋を通っていくコースなので、さらに引きずられていたら、Streeper 選手がその横をパッシングしたら…と、想像するだけでゾッとします。

そして1日目のMalo選手のアベレージは18.1mile 時速30キロです。


見送ったのちも興奮が冷めやらず。手助けの一部始終をKPから聞き、

選手たちが戻ってくるところを見ていると、

どこかでMalo 選手がStreeper 選手をパッシングして、2分30秒のビハインドを1分近く縮めていました。

なんてパワーでしょうか。

「彼女は本当にプロフェッショナルで、タフな選手なんだ」とKPが何度も話していました。

「ああいうときは自分への怒りがすごく大きくなるんだ」


彼女のような一流のマッシャーでも、やはりレースは何があるかわからないこと

一流になればなるほど、いろんなことを簡単にやってのけるように見えますが

時速30㎞の生きものに90分も引っ張られる競技なんて、この世にないですよね。

そしてそのアクシデントの先も、頭を冷静にしてまたレースに集中しなくてはならない。


本来は落ちてしまっても自分で立て直すほかないなか

前回紹介した、Andrea Bond選手が話していた「犬たちが素晴らしくtも、自分に「何があっても対処できる」って自信を持てるまで、レースに出ることはできなかった」という言葉が頭で反芻されました。

なにより大きなケガにつながらずに本当によかったです。


こう書いてしまってはとても不謹慎ではありますが、

この一大アクシデントを目のあたりにしたことは、私のなかでとても大きな経験になったように思います。


他選手や観客の皆さんも「一体何があったのか?」の連絡がそれはもうたくさんKPに来ていて

とても大変そうでした。お疲れさまでした!


そして出た2日目のリザルト。

3日目は、このままStreeper 選手が1位になれば、史上最多勝マッシャーとして

長い歴史にその名をさらに刻むことになります。






最後は、Anchorageが誇る Fur Rondyの有名な女性マッシャー Roxy Wright選手と。

ラジオの解説を終え、歩いていたところをKPに「あ!!ニナコ、彼女はすごい人だから一緒に写真とってもらいなさい」とカメラを向けてくれ

彼女もきっと「誰やねん」と感じていながら私にフフフとやさしく微笑み一緒に写ってくださいました。

きっと慣れていらっしゃるのでしょう。

最後に4度目の優勝をされたのが今から9年前の2017年、彼女が66歳の時だったそうです。

かっこよすぎます・・・。

そしてその時の2位のマッシャーが、Buddy Streeper 選手。


マッシャーの方々は犬がメロメロになりそうな安心感のある優しくて強い雰囲気の方が多くてとても憧れます。

そして今日もたくさんのことを教えてくださったKPに心から感謝です。


日々自分の無知さがはずかしくなりますが、

これに臆せずたくさん聞いて知ろうと思います!!






 
 
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