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【アラスカ大会レポート】Fur Rondy Day1の振り返り

  • 3月1日
  • 読了時間: 4分

※レポートに出てくるKPは、アラスカでお世話になっている犬舎Kourosh Partow選手です。

 Fur Rondy 2025年のチャンピオンですが、今回はエントリーしておらず

 いろいろと解説・案内をしてくれています。


※Fur Rondy大会レポートはこちらから

 #4 Day2 大波乱!


●1日目のレース運びについて

一斉にスタートをすると、各犬舎のハンドラーたちはドッグトラックに戻り、各選手がどの時間にポイントを通過したのか、ラジオを聴きながら書き込んでいくようです。

レースを楽しむために、理解するために、この走るスピードというのは

とても大きな要素なんだと知りました。

 

まずは1日目のResultです。


こちらは Unofficial Checkpoint Result といって、リアルタイムに更新されていきます。


●走るスピードについて

 少し話はそれますが、Mushing マガジン#176 を見ていた時に面白い記述を見つけました。

 Trainig For Speed ByDawn Brown

 

 彼の記述によると、走る距離における理想のスピードは以下の通りだそうです。

 ・6mile以下 22m/ph

 ・7-9mile 21-22m/ph

 ・12mile- 20-21m/ph

 ・16-20mile 19-20m/ph

  ※2017年に書かれたので、また別のトレンドがあるかもしれません。

  KPは20 m/ph を基準にしているそうです。


 人間の持久走に替えると当然のように分かりますが、始めは元気だからと言って、

 100mを走るスピードで1㎞は走れないですよね。

 まして、人間はあらかじめゴールがどこなのか、今日は何㎞走るのかわかっていますが

 犬たちはただ、いつもの練習のスピードで全力で頑張ってくれるだけ。

 ましてや26mileといつもよりも長い距離を、いつもと異なる刺激の中で走っていくので

 どんなペースが、勝つことができ、かつ犬たちの持つポテンシャルを出せる速度なのかを

 考えて走らないといけないようです。 


Unofficial Resultを更新しながら、KPの解説を聞いていました。

「ちょっとハイスピードなのが気になるな、このあたりでスピードは落ちていくんじゃないかな」って言ってたのが当たっていって、スプリントの世界の奥深さをとても感じて本当に興味深かったです。


●それを踏まえて、マッシャーはたちはどんなことを考えて走っているの?

マッシャーはGPS を見て、犬たちの走りを見ながら、自分は犬たちにペースを出させすぎていないかを考えます。

一方で数秒が勝敗を分けるスプリントの世界なので

耳でラジオを聞いて、ライバルはどのポジションなのか、もう少し犬をプッシュする必要があるのか、

勝負に出る必要があるのかを考えて走っているようです。


とんでもない速さのなかで、スタートから90分間、

犬の様子(20頭近く!)、タイムやペース、プロが作っているとはいえ、突貫で作り、何があるか分からないトレイルの状況いろんなことに集中して走ることの凄さにただ圧倒されました。


以前、Dog Works Radio で、Rondyに出場したルーキーの方のインタビューを聞いていて

「レースに出ると、つい、自分の犬たちがどれだけすばらしいかを、

 なんというか見せつけたくなっちゃうんだよね」

「犬たちはすごく素晴らしく育ってくれている。でも、自分が「レース中に何が起こっても対処できる」っていう自信がなくて、レースには出場できなかったの」とおっしゃっていて

それがどんなことなのか、いまいちイメージできなかったんですが、その記憶が頭のなかでつながった気がしました。

▶ ポッドキャストはこちらから https://dogworksradio.com/andrea-bond/

 

あとはリーダー犬をチームの犬たちを信じるしかないよ。ってKPは話してくれました。


欲が出てスピードを出すと、負けにつながる?それが、難しくて面白くて、奥深いですね。って言ったら

その通りなんだよ、と返してくれました。


一方で、以前スプリントマッシャーとしてONACのチャンピオンに輝いた今野道博さんが書いてたなかに

「自分は犬たちがいかに力を引き出せるかに集中しているから、途中経過もあえて聞かないようにしている」とおっしゃってたことも思いだしました。

最終的には犬たちのベストを引き出すペーシングを第一にしていることには変わらないけれど

この1年、それ以上にかけてきたコスト(手間・時間・お金)や勝ちたいという想いがあり

大きな賞金もかかっている。

90分も横に置き、冷静になることって並大抵のことではないですよね。

日々のお世話やトレーニング、グルーミングなどマッシャーの1日を少しの間垣間見て、どれだけのことかを想像できるようになった気がします。


さあ、2日目はどんなレース展開になるんでしょうか?

 


 


 
 
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