【アラスカ大会レポート】Fur Rondy Day1
- 2月28日
- 読了時間: 6分
更新日:3月2日
※レポートに出てくるKPは、アラスカでお世話になっている犬舎Kourosh Partow選手です。
Fur Rondy 2025年のチャンピオンですが、今回はエントリーしておらず
いろいろと解説・案内をしてくれています。
※Fur Rondy大会レポートはこちらから
#3 Day1 振り返り
#4 Day2 大波乱!
さて、本日はFur Rondyの1日目でした。
まずは本日の気温から見てみます!

2月下旬のアンカレッジの平均気温が -7℃なので、うそでしょ?っていうくらい、だいぶ寒いです。
天気予報でも、この3日間はかなり寒いと予報が出ていました。
ですがキレイな青空です。
スプリントに出場する犬たちは、ユーロハウンドやアラスカンハスキーなのと、短距離選手なのであまり寒さに強くない犬たちが多いです。(オーバーヒートしてしまいますからね)
なので、それぞれのマッシャーはドッグコートを着せたり、ブーティを履かせたりと工夫を凝らします。
それでもこの寒さは、スプリントの犬たちにとってはあまり適していない寒さでした。
一方で、トレイルの状況はというと、一夜で作ったとは思えないくらいめちゃくちゃ締まっています。
経験者のKPも、ボランティアで会った人たちも「いつもは砂場みたいなんだよ!信じられないろ?」って言っていたので、トレイルにとってこの寒さは大きな味方になったようです。

オープンレース(Unlimited)は、最大頭数が決められていません。
行きしなに「●●は18頭でいくと思う、▲▲は16頭かな~」なんて話していたので、
「誰が何頭で走るか、事前に公表されるの?」と聞いてみました(なんとなく、野球のスターティングメンバー発表みたいな感じなのかなって思っていました)
それは秘密なんだそうです。
なぜかというと、もちろんたくさんの精鋭たちを連れてきていますが、直前に競馬のパドックのように犬を歩かせて、その様子で「あ、この犬は調子悪いな」「ここちょっとケガしてるかな?」などの不調を直前にチェックするからです。これはとてもとてもとても大事なこと。
普段から幾度も練習を重ねて、ほんの少しの違和感も感じ取ることができるのは本当にプロフェッショナルだなと思います。
犬たちは走りたい気持ちでいっぱいなので「私は平気ですけど」って顔をするので、
それはきちんとマッシャーが気づいたり、判断をしなくてはいけない。
ちなみに全大会のEagle river classicで、2日目にドロップ(お休み)させた犬は、右後ろ脚のなかゆびの爪のところがちょっとはがれてたみたいです。
私も確認してみたけど、正直わかりませんでした。まあ、これは小さな傷なのと、1日目のアドバンテージが大きかったのもありぎりぎりまで出すのを迷っていたので、
今後の出場レースも含めたマッシャーの総合判断になるのでしょう。
ではどこでわかるのかというと、事前の準備でラインを張りますよね。
そこの頭数を、各ハンドラーがチェックして、誰それは何頭引きで行くみたい、などと情報収集をするんだそうです。(しないところもあるかもしれません)
噂には聞いていたけれど、ライン、ながーい!
●Streeper Kennel の犬たち
超名門・ストリーパーの犬たち。
ドッグトラックが超長くて、もはやバス、いや、特急列車!さすがCanadian Express、バスまでExpressみたいだなと思いました。

グリーンのイメージカラーのそりを指さして、KPが教えてくれました。
「そりが3台出てるだろ?18頭のラインだね。
彼ら、18頭×3+αで連れてきているんだ」
…なんて言っているのかわかったけど
何を言ってるのかわからない…
だってStreeper の名前は1名だけだったからです。
「(有名だから)セレモニーのために連れてきたの?」って聞いたら
「違う、違う。みんなレースに出るための犬たちだよ」って教えてくれました。
スタート準備でわかりましたが、今回の出場者17名のうち、3名がストリーパーの犬舎から犬を借りて出場していたのでした。
そ、そんなことあるんだ…。
だけど、これは普通のことではないようです。
そしてなんと、超奇跡的にその3組は8.9.10の連番になっていました。
そ、そんなことあるんだ…!
ちなみに前々回も同じように借りた犬で4位に入賞していたようです。強すぎる!
●そしてスタートへ!
KPがスノーマシンを指さして教えてくれました。
「あそこにスノーマシンが止まってるだろ?それで近くに屈強な消防隊がいる。
スタートラインまでスノーマシンを後ろにつけて前に行かないように、あの男たちが抑えるんだ」
…なんて言っているのかわかったけど
何を言ってるのかわからない…
どういうことだ?って思っていたのですが、百聞は一見にしかず。
世界で闘うあまりにでかくてパワフルな犬たちが、16-18頭つながれて、超エキサイトしながらスタートを待っているので、ホールドする人たちが、ぜんぜん足りないんです!
そしてスタートのカウントともに、そりがウィリーの様に引っ張られていく。
待っている間はたまらなくいとおしくてかわいい犬たち
いつ見てもどこにそんなパワーが?って思います。



動画はたくさん撮ったのですが、ここに乗せると重いので、YoutubeのURLを張ります。
ぜひ見てみてください(*^^*)
●Fur Rondyで完走することについて
今回はルーキーが5名。
ルーキーは、先日行われたDrowingでルーキー以外の13名がビブを引いたのち、
最後の5名をルーキーの中でくじを引く形になっています。
出場した次の年からルーキー卒業になるのではなく、3日間すべて完走しないと、ルーキー卒業はできないそうです。
また特に、出場資格があるわけではなく、今回もそうですがIditarodの選手がIditarodに出場する犬たちを出ることも。「Rondyに出たい!完走したい」という「勝つより走る」を目的に出場する犬たちもいるようです。
それくらい、フィニッシュすることが名誉な大会なんだなあと思いました。
レースに出るマッシャーは、家族も仕事も、何もかも二の次。
この時期一番大事なのは犬とレースの二つだけ。
と経験者のKPは話してました。
Fur Rondy は、$60,000の賞金がかかったレースです。
※1位にすべて賞金が集まるのではなく、これが分配されていきます。
また、Rondy 特別ルールで、完走した選手にも分配がされる、それだけマッシャーや犬たちに負担の大きなレースなんですね。
出場しないと決まったとき少し残念な気持ちもありましたが
昨年チャンピオンの解説を横で聞きながら観戦ができた、この上ない豪華な日になったのでした。
もし出場してたら、こんなにたくさん見せてあげられなかったからね、と笑っていました。
私が驚いていたことを書いていたら長くなってしまいました。
次回は1日目の結果について、記載していきます!





















